2019年 | プレスリリース?研究成果
電気で潤うコンタクトレンズ -バイオ電池搭載コンタクトレンズで電気浸透流による保湿効果を実証-
【発表のポイント】
- 电気浸透流の発生効率が高いハイドロゲル素材を开発
- 通电によるソフトコンタクトレンズの乾燥速度の低下を确认
- 生体亲和性バイオ电池を搭载し保湿机能を実証
【概要】
东北大学大学院工学研究科の西泽松彦教授のグループは、电気浸透流の発生効率が高く成型性にも优れるハイドロゲル素材を开発し、それをコンタクトレンズに用いると、通电によってレンズ内に水流が発生し、乾燥速度が低下することを実証しました。さらに、生体亲和性のバイオ电池を搭载して、外部からの给电を必要としない、有机物のみで构成された自己保湿型の抗ドライアイレンズの実现にも成功しました。
最近、センサや通信?表示素子を搭载したスマートコンタクトレンズの开発が盛んに行われており、眼圧や涙液中糖分などのモニタリングが検讨され话题になっています。このようなスマートコンタクトレンズの普及には、ドライアイなどレンズの弊害への対応も必要です。涙液の不足によるドライアイは、违和感による蚕翱尝の低下、さらに角膜の炎症や损伤によって视覚障害の原因になる恐れがありますが、コンタクトレンズの装着は水分の蒸発を促进するため、ドライアイ症状を深刻化する倾向があります。レンズ材料自体の保水性を向上させる试みが永く行われてきたのに対し、今回の研究が目指したのは、电気的なレンズの保湿であり、烦雑な点眼に换わる、全く新しい水分补给方法の提案です。さらにバイオ电池による駆动は、オール有机の自己保湿型レンズの可能性を示しました。
本研究成果は、2019年11月28日に機能材料の有力誌「Advanced Materials Technologies」にオンライン版で公開されました。

自己保湿型コンタクトレンズ
问い合わせ先
(研究に関して)
东北大学大学院工学研究科 教授 西澤松彦
罢贰尝:022-795-7003
Email: nishizawa*biomems.mech.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関して)
东北大学工学研究科情报広报室 担当 沼泽みどり
TEL: 022-795-5898
Email: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)