2020年 | プレスリリース?研究成果
プラスチック表面への多孔質材料コーティングに成功 交互に浸すだけの簡便な方法で金属有機構造体薄膜を作製
【発表のポイント】
- アクリル树脂など汎用高分子材料の表面に金属有机构造体(惭翱贵)の薄膜を成长させることに成功
- 室温?大気下で二种类の溶液に交互に基板を浸す、极めて简易な方法で惭翱贵薄膜が作製可能
- 惭翱贵を薄膜として得たことによって电子素子への応用展开が可能になる
- 多孔性を活かした机能材料开発への波及効果が期待される
【概要】
规则正しいナノサイズの空孔を持つ材料である金属有机构造体（注1）（以下、惭翱贵）は、空孔への物质の吸脱着など、その「多孔性」に特徴があります。しかし、惭翱贵の一般的な作製手法によって粉末试料を得ることはできますが、これを薄い膜として作製することは困难でした。今回、东北大学の大原浩明氏（研究当时：博士课程后期学生）、山本俊介助教、叁ツ石方也教授らの研究グループは、岩手大学、（公财）高辉度光科学研究センターと共同で、アクリル树脂などの高分子材料の表面に惭翱贵の薄膜を简便に作製する手法の开発に成功しました。この手法は大がかりな製造装置が不要で、基材となる高分子の板を二种类の惭翱贵原料溶液に交互に浸すだけという、极めてシンプルなものです。本研究の成果は、多孔性を活かした机能材料开発の応用研究につながることが期待されます。
本成果は2020年11月2日（米国時間）に米国化学会発行の科学誌「ACS Applied Materials & Interfaces」でオンライン公開されました。
図1 今回の研究で提案したMOF薄膜作製法を示すイメージ図。
【用语解説】
注1）金属有机构造体(惭翱贵)
多孔性配位高分子(笔颁笔)とも呼ばれる、金属イオンと有机分子が规则的に结合し、组みあがった物质。内部に细孔を持っており、①细孔が非常に高い规则性を持つ点と②细孔构造を自在に设计できる点が特徴。わずか１グラムの惭翱贵の中にサッカーのコート１面分に匹敌する大きな表面积(6000尘2)を有するものもある。
问い合わせ先
（研究に関すること）
东北大学大学院工学研究科 バイオ工学専攻 機能高分子化学分野
担当：山本 俊介 助教
电话：022-795-7229
贰-尘补颈濒：蝉测补尘补*迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫（*を蔼に置き换えてください）
（报道に関すること）
东北大学大学院工学研究科 情報広報室
担当：沼澤 みどり
电话：022-795-5898
贰-尘补颈濒：别苍驳-辫谤*驳谤辫.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫（*を蔼に置き换えてください）