2020年 | プレスリリース?研究成果
炎症性腸疾患患者の重篤な血栓症を回避するために 遺伝データを用いて静脈血栓症リスク予測を可能に
【発表のポイント】
- 炎症性肠疾患患者を対象に、遗伝データを用いて静脉血栓症リスク予测を行いました。
- 高リスク群では低リスク群と比较して、静脉血栓症の発症リスクが8倍以上になることを明らかにしました。
- 静脉血栓症リスクを层别化することにより、高リスク群に対して予防的抗血栓疗法を行うなどの、个别化医疗につながることが期待されます。
【概要】
炎症性腸疾患患者の合併症による死因第一位を占める静脈血栓症の発症リスクは、健常者よりも3倍以上高いとされています。东北大学大学院医学系研究科消化器病态学分野の内藤健夫医師?正宗淳教授らの研究グループは、米国シーダースサイナイのDermot P, McGovern, MD, PhDらと共同で、炎症性腸疾患患者の静脈血栓症の遺伝的リスクの有病率とその影響の大きさを明らかにしました。本研究では、炎症性腸疾患患者の約15%で遺伝的に静脈血栓症リスクが高く、遺伝的リスクに基づく血栓症リスクの低、中、高リスク層別化では、高リスク群の静脈血栓症発症リスクが低リスク群の8倍以上であることを示しました。本研究によって層別化されたリスクに基づいた予防的抗血栓療法の適応など、個別化医療の実現への貢献が期待されます。本研究成果はGastroentelorogy誌(電子版)に掲載されました。

図1.炎症性肠疾患患者の静脉血栓症発症リスク
炎症性肠疾患患者は时として致命的になる静脉血栓症発症のリスクが高く、高リスク群を予测する方法が求められていた。
详细(プレスリリース本文)※2020年11月27日に订正版へ差替え笔顿贵
※1页目の【研究概要】を以下のとおり订正いたしました。
修正前:Dermont P, McGovern, MD, PhDらと共同で
修正後:Dermot P, McGovern, MD, PhDらと共同で
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科消化器病态学分野
医師 内藤 健夫
电话番号:022-717-7171
Eメール:takeo.naito24*gmail.com (*を@に置き換えてください)
教授 正宗 淳
电话番号:022-717-7171
Eメール:amasamune*med.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
(取材に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
东北大学病院広报室
电话番号:022-717-7891
贵础齿番号:022-717-8187