2021年 | プレスリリース?研究成果
豪雨による土砂災害リスクを予測する新手法の開発 ~令和元年東日本台風による宮城県丸森町の土砂災害データで有効性を検証~
【本学研究者情报】
〇災害科学国際研究所 計算安全工学研究分野 准教授 森口周二
【発表のポイント】
- 豪雨によって発生する土砂灾害リスクを、広域かつ高精度で把握する手法を开発した。
- 本手法では、「时间の推移とともに雨水が山の斜面の内部に浸み込み、斜面が不安定になった结果、斜面が崩壊して土砂灾害が発生する」一连のプロセスを考虑した。
- 本手法の有効性を、令和元年东日本台风で土砂灾害が多発した宫城県丸森町を対象に検証したところ、结果は実际の被害とよく一致し、手法が実际の土砂灾害に适用可能であることを実証できた。
- 近未来型の土砂灾害リスク评価?予测手法として、実用化?国内外での汎用化が期待される
【概要】
土砂灾害リスクの正确な把握と被害の高精度な予测は防灾?减灾の重要课题です。东北大学灾害科学国际研究所の森口周二准教授らの研究チームは、広域の土砂灾害リスクを高精度に评価できる手法を新たに开発しました。开発にあたっては、时间の推移とともに雨水が斜面内部に浸透し、斜面の安定性が低下して土砂灾害が発生するメカニズムを考虑したモデルを、広域に适用可能な形で组み込みました。本手法を、令和元年东日本台风で土砂灾害が多発した宫城県丸森町を対象に検証したところ、本手法の数値シミュレーション结果と実际の被害実态がよく一致し、现実の土砂灾害に适用可能であることが示されました。本手法は広域を対象として高い解像度で计算できることが特色であり、近い将来の実用化と、土砂灾害リスクの高精度な评価やリアルタイム予测への贡献が期待されます。
本研究成果は、2021年5月31日に尝补苍诲蝉濒颈诲别蝉誌において公式に掲载されました。

図 計算結果から得られた宮城県丸森町の土砂災害リスクの時間変化. Time:30 (10/12 15:30); Time:40 (10/12 20:30); Time:50(10/13 1:30); Time:59 (10/13 5:30)
问い合わせ先
东北大学灾害科学国际研究所
准教授 森口 周二
教授 寺田 贤二郎
TEL: 022-752-2132
贰メール:蝉冲尘辞谤颈*颈谤颈诲别蝉.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(森口)(*を蔼に置き换えてください)
tei*irides.tohoku.ac.jp(寺田)(*を@に置き換えてください)