2021年 | プレスリリース?研究成果
地域に残る歴史資料を活用した1804年象潟地震の実態解明 ~秋田県にかほ市象潟町関における被災と復興の研究~
【本学研究者情报】
〇災害科学国際研究所 災害文化アーカイブ研究分野 准教授 虾名裕一
【発表のポイント】
- 歴史学?津波工学の连携により、秋田県にかほ市象潟(きさかた)町関に残る江戸时代の行政文书『関村伝来文书』を新たに読み解き、1804年象潟地震が、当时の由利郡関村に与えた详细な被害?復兴状况を明らかにした。
- 计算方法によっては、関村において溃家率は80%以上、震度7相当となり、従来の推定震度より大きい可能性もあることが示された。一方で、津波は関村の集落部へ浸水しなかったと考えられる。
- 地域に豊富に残る古文书を、文理连携により多角的に研究することで、日本の歴史地震のより详しい実态が明らかになることが期待される。
【概要】
地震観测がなされていなかった过去に起きた地震(歴史地震)については、歴史资料を利用することで多くの情报が得られます。1804年7月10日に発生した象潟地震は、现在の秋田県本荘から山形県酒田にかけて甚大な被害をもたらしました。このたび、东北大学灾害科学国际研究所の虾名裕一准教授ら研究チームは、秋田県にかほ市象潟町関の地域コミュニティの协力を得て、江戸时代の行政文书『関村伝来文书』を、歴史学?津波工学の连携で新たに読み解き、関(当时は由利郡関村)における象潟地震の详细な被害状况および復兴状况を明らかにしました。
同文书を分析した结果、関村においては、「溃家」45轩、「大痛」15轩、「中痛」6轩、死者8名、死马3头であり、従来考えられていた震度より大きい可能性があります。また、関村集落部への津波の浸水はなかったとみられます。地震により恒久的に耕作不能となった场所があったことも示唆され、象潟地震の被害の甚大さが改めて确认されました。今后も、日本の地域社会に残る歴史资料の研究を、文理连携により多角的に研究することで、さらに歴史地震の诸相が明らかになることが期待されます。
本研究成果は、2021年7月30日に「歴史地震」誌に掲载されました。

関村における象潟地震の被害分布(3顿)
问い合わせ先
东北大学灾害科学国际研究所
准教授 虾名裕一
TEL: 022-752-2146
贰メール:别产颈苍*颈谤颈诲别蝉.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
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