2022年 | プレスリリース?研究成果
可視光の80%を通すほぼ透明な太陽電池を開発 ―環境調和型次世代クリーンデバイスに貢献D
【本学研究者情报】
〇大学院工学研究科 准教授 加藤俊顕
【発表のポイント】
- 透明でフレキシブルな半导体原子シートである迁移金属ダイカルコゲナイド(罢惭顿)注1)を用いて可视光透过率注2)约80%の非常に高い透明性を持つ太阳电池を开発。
- ナノスケールデバイスを大規模集積することで、実用デバイスを駆動できるレベル(~420 pW)の発電を実証。
【概要】
あらゆる场所に设置可能となることから、透明太阳电池は环境调和型の次世代クリーンエネルギーデバイスとして大きな注目を集めています。しかし"透明"には明确な定义が存在せず、従来の"透明太阳电池"と呼ばれているものでも、可视光透过率は60%程度以下であり、目视で存在がはっきり确认できる"半透明な太阳电池"がほとんどでした。
东北大学大学院工学研究科電子工学専攻の加藤俊顕准教授、何杏特任助教(研究当時在籍)、金子俊郎教授らのグループは、原子オーダーの厚みをもつ半導体2次元シートである迁移金属ダイカルコゲナイド(TMD)を活用することで、可视光透过率約80%の肉眼でほぼ存在が認識できないレベルの高透明太陽電池の開発に成功しました。さらに、TMD太陽電池のナノスケール基本ユニットの最適構造を見出し、これらを1cm2に集積化することにより実用デバイスを駆動できるレベルの電力(~420 pW)が発電可能であることを実証しました。この技術を活用することで、今後身の回りの様々な生活環境で微小エネルギー発電が可能となり、エネルギー問題と環境問題を同時に解決可能な革新的社会貢献が期待できます。 本研究成果は、2022年7月4日(現地時間)にネイチャーパブリッシンググループの英国科学雑誌Scientific Reports(電子版)に掲載されました。

本研究で開発した高透明な原子層太陽電池の 構造図と写真。
【用语解説】
注1) 迁移金属ダイカルコゲナイド(TMD)
グラフェンと类似の原子层物质。迁移金属が周期表第16族のカルコゲン原子に挟まれた构造をもつ。グラフェンは金属的伝导特性を示すが、TMDはバンドギャップを持つ半导体特性を示すことから半导体デバイス分野への応用が期待されている。
注2) 可视光透过率
透过率スペクトルに人间の目が有する感度の波长依存性を掛けて算出した平均値。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院工学研究科 准教授
加藤 俊顕(カトウ トシアキ)
电话 022-795-7046
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(*を蔼に置き换えてください)
(报道担当)
东北大学大学院工学研究科 情报広报室
担当 沼澤 みどり
电话 022-795-5898
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(*を蔼に置き换えてください)
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