2023年 | プレスリリース?研究成果
体内の細胞増殖を生きたまま観察できるマウスの開発に成功 -様々な疾患の治療法開発への応用に期待‐
【本学研究者情报】
〇大学院医学系研究科糖尿病代谢内科学分野 准教授 今井淳太
【発表のポイント】
- 调べたい细胞が体内で増殖していることを注1、生きたまま少量の採血で高感度に観察することができるマウスの开発に成功しました。
- このマウスを用いて、肝臓の细胞や膵臓のインスリン产生细胞の増殖を経时的に観察することに成功しました。
- この方法により、実験资源を有効に活用しながら、インスリン产生细胞を増やす糖尿病の再生治疗やがん细胞の増殖を抑える薬剤など、様々な疾患の治疗法の开発が进むことが期待されます。
【概要】
これまで、生きた动物の体内で细胞が増殖しているかを経时的に観察するためには、复数の时点で动物の臓器を採取して解析する方法しかありませんでした。この方法は动物を含む多くの実験资源を必要とします。
东北大学大学院医学系研究科糖尿病代谢内科学分野および东北大学病院糖尿病代謝?内分泌内科の今井淳太准教授、菅原裕人助教、片桐秀樹教授らのグループは、调べたい细胞が体内で増殖していることを、生きたままごく少量の採血で経時的かつ高感度に観察できるマウスの開発に成功しました。この方法を用いて、肝臓の細胞増殖に加え、より数が少ない膵臓β細胞注2の増殖を、同じマウスで、生きたまま、継続して観察することに成功しました。さらにこのマウスの细胞は、细胞を増やす薬剤の探索に応用できる可能性があることもわかりました。
これらの方法を用いることで、実験资源を有効に活用しながら、インスリン产生细胞を増やす糖尿病の根治薬や、がん细胞の増殖を抑える薬剤など、多くの疾患の治疗法の开発が进むことが大いに期待されます。
本研究成果は、2023年6月14日午前10時(現地時間、日本時間6月14日午後6時)Nature Communications誌に掲載されました。

図1 血中に分泌されたルシフェラーゼの量を测定して特定の细胞の増殖を検出可能なマウスの作製に成功
【用语解説】
注1.细胞の増殖:一つの细胞が二つに分裂することによって细胞が増えること。臓器の働きや大きさを正常に维持する上で极めて重要な仕组み。また、癌细胞の増殖は癌が大きくなる原因として知られる。
注2. β細胞:血糖値を下げるホルモンであるインスリンを作る体内唯一の細胞。ランゲルハンス島といわれる膵臓の中にある多くの島状の部位に集まって存在する。このβ細胞の働きが悪くなったり、数が減ったりすることで、糖尿病が発症することが知られている。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科
糖尿病代谢内科学分野
准教授 今井 淳太(いまい じゅんた)
罢贰尝:022-717-7611
贰-尘补颈濒:颈尘补颈*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(取材に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広報室
东北大学病院広报室
罢贰尝:022-717-7149
贵础齿:022-717-8931
贰-尘补颈濒:辫谤别蝉蝉*辫谤.尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
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