2023年 | プレスリリース?研究成果
人の意思決定は眼球運動に現れることを発見 ─ 心の可視化に近づく成果 ─
【本学研究者情报】
〇大学院情报科学研究科
教授 松宫一道
【発表のポイント】
- 「目に见えない心の中のプロセスである意思决定(注1)をどうすれば可视化できるか?」は人间の行动理解に向けて明らかにすべき大きな课题の一つです。
- 意思决定と関连のない运动行為(眼球运动(注2)や手の到达运动(注3))を行っている场合でも、眼球运动は意思决定の影响を受け続けることが明らかになりました。
- 人间の行动の方向性を决める意思决定が、目に见える运动行為である眼球运动にだけ影响を与えることから、この研究成果は眼球运动が目に见えない心の中の意思を読み取る窓になる可能性を示しています。
【概要】
意思决定は自らの判断を决定することであり、人间の行动にとって不可欠な认知プロセスです。このプロセスの可视化は意思决定を理解する上で重要です。意思决定の可视化により、人が次に何をしようとしているか、何を考えているかを先読みして対策を讲じることができ、例えば、メンタルケア支援、认知症ケア支援、犯罪予防などに役立つと考えられます。しかし、どうすれば意思决定を可视化できるかは大きな课题となっています。通常は形成された意思决定に基づいて运动行為が计画され実行されます。そのため従来の研究では、意思决定と関连のない运动行為は意思决定の影响を受けないと考えられていました。
东北大学大学院情报科学研究科の松宫一道教授の研究グループは、意思决定が、その意思决定と関连のない运动行為(実际には、眼球运动と手の到达运动)にどのような影响を与えるのかを研究しました。その结果、今回の実験対象のうち眼球运动が意思决定の影响を受けることを明らかにしました。本成果は、眼球运动から目に见えない心の中の意思を推定できる可能性を示しています。
本成果は、2023 年 8 月 30 日に国際学術誌 Communications Biology にオンライン掲載されました。

図 1. 意思決定後に、直前に行った意思決定と関連がない眼球運動と手の到達運動を同時に行うと、このうち眼球運動だけが意思決定の影響を受ける
【用语解説】
注1 意思决定
複数の選択肢の中から 1 つを選ぶこと。
注2 眼球运动
选択したものに视线を向ける运动行為。
注3 手の到达运动
选択したものに手を伸ばす运动行為。
问い合わせ先
东北大学情报科学研究科広报室
TEL: 022-795-4529
贰-尘补颈濒:办辞丑辞*颈蝉.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
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