2023年 | プレスリリース?研究成果
レーザー加熱で微小な透明磁石材料を作る新技術を開発 -次世代の高密度光集積デバイス作製への利用に期待-
【本学研究者情报】
〇电気通信研究所 准教授 后藤太一
【発表のポイント】
- レーザーで局所加热する方法を使って、透明な磁石材料と光回路を合体する际に回路にダメージを与える问题を解决しました。
- 真空の中でレーザーを用いて热を加える新しい装置を作りました。
- この技术でごく狭い领域だけに特别な透明な磁石材料を作ることができるようになりました。
- 本成果は磁石で动かす强力な小型レーザーや、速くてきれいなディスプレイ、小さな光デバイスを作るのに役立つと期待されます。
【概要】
私たちの使用しているインターネットや通信には、光信号が使われています。この通信の光を安定させるためには「磁気光学アイソレータ(注1)」という部品が重要です。しかし、これを小型化したり、他の光の部品と一体化したりするのは、これまでの技术では难しい状况にありました。特に、磁気光学特性に优れた透明磁石材料を作る时に、高い温度が必要なことが障害でした。
东北大学电気通信研究所の后藤太一准教授らの研究グループは、レーザーを使用して、部分的に热を加える新しい方法を考案しました。この方法を使うことで、髪の毛よりも细い约60マイクロメートルの磁石と光の特性に优れる「セリウム置换イットリウム鉄ガーネット(颁别:驰滨骋)」という材料を作ることができました。この新しい技术は、様々な光を扱うデバイスや强力なレーザーデバイス、大画面かつ高精细なディスプレイなどとして使えると期待されています。
本成果は11月14日(現地時間)、光学材料分野の専門誌 Optical Materials に掲載されました。

図1. 真空の装置の中に、レーザー光を入れ、ヒーター上に置いた試料を少しずつ動かすことで、微細なサイズの透明な磁石材料を作りました。
【用语解説】
注1. 磁気光学アイソレータ:光を一方向にのみ伝搬する光素子を光アイソレータと言います。レーザーは光伝送路からの反射戻り光を受けると動作が不安定化するため、光アイソレータでレーザーからの光は通し、反射戻り光を遮断します。磁界が光に影響を及ぼす磁気光学効果を示す磁気光学材料を用いた光アイソレータが磁気光学アイソレータです。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学 电気通信研究所
准教授 后藤太一
TEL: 022-217-5489
Email: taichi.goto.a6*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学 电気通信研究所 総務係
TEL: 022-217-5420
Email: riec-somu*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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