2024年 | プレスリリース?研究成果
太古の地球大気中では多量の有機物が生成されていた 大気中で生成された有機物が生命の誕生につながったことを示唆
【本学研究者情报】
〇大学院理学研究科 地球物理学専攻
特任研究员 吉田辰哉(よしだたつや)
【発表のポイント】
- 地球诞生直后の水素とメタンに富む大気の进化过程と大気中での有机物の生成を大気モデル计算によって推定しました。
- 大気中のメタンの大部分が光化学反応を経て炭化水素をはじめとした有机物に変化し、地表面に数百メートルにも及ぶ有机物层が堆积していた可能性が明らかとなりました。
- 生成される有机物の中には生命の材料であるアミノ酸や核酸の基となる物质も含まれており、大気中で生成された有机物の堆积が生命诞生に繋がった可能性を示唆する研究成果です。
【概要】
地球诞生直后に存在したと考えられている水素とメタンに富む大気では、生命の材料となり得る有机物が生成されやすいことが知られています。その一方で、このような大気は不安定であり、光化学反応等によって大気组成が刻々と変化すると予想されていましたが、有机物生成を伴った大気进化过程の详细は未解明の问题として残されていました。
东北大学大学院理学研究科の吉田辰哉特任研究员をはじめとする研究チームは、大気中での多种多様な光化学反応と宇宙空间への大気の流出を考虑した大気进化モデルを构筑し、水素とメタンに富む太古の地球大気の进化过程と有机物の生成を推定しました。その结果、メタンの大部分が光化学反応を経て炭化水素をはじめとした有机物に変化し、地表面に数百メートルにも及ぶ有机物层が堆积していた可能性があることを明らかにしました(図1)。有机物の中には生命の材料であるアミノ酸や核酸の基となる物质も含まれており、大気中での有机物の生成と厚い有机物层の堆积が生命诞生につながった可能性を示唆します。
本研究成果は 2024年10月22日に科学誌Astrobiologyに掲載されました。

図1. 本研究で推定される太古地球における有機物生成を伴う大気進化過程の概念図
【论文情报】
タイトル:Self-Shielding Enhanced Organics Synthesis in an Early Reduced Earth's Atmosphere
著者: Tatsuya Yoshida*, Shungo Koyama, Yuki Nakamura, Naoki Terada, and Kiyoshi Kuramoto
*責任著者:东北大学大学院理学研究科 特任研究員 吉田辰哉
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问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院理学研究科地球物理学専攻
特任研究員 吉田 辰哉(よしだ たつや)
TEL:022-795- 6537
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(*を蔼に置き换えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院理学研究科
広报?アウトリーチ支援室
罢贰尝:022-795-6708
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