2025年 | プレスリリース?研究成果
闭経が早い女性は认知机能の低下が进む可能性がある イングランド高齢者コホートのデータ解析から
【本学研究者情报】
〇大学院医学系研究科精神看護学分野 准教授 中西三春
【発表のポイント】
- 女性は男性と比べて认知症になるリスクが高いことが分かっていますが、性别や闭経(注1)による女性ホルモンの欠如と认知机能の関连は不明でした。
- 闭経が50歳以上であった女性と比べ、闭経が40歳未満であった女性は2年间で认知机能がより低下していることを明らかにしました。
- 男性は闭経が50歳以上であった女性と比べて、うつ症状(注2)は軽い一方で2年后の认知机能はより低下し、女性ホルモンの欠如が认知症リスクに関わることが示唆されました。
【概要】
女性は男性より认知症リスクが高いことが知られており、女性特有のリスク要因の解明が求められてきました。
东北大学大学院医学系研究科精神看护学分野の中西叁春准教授および公益财団法人东京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター长らの研究グループは、イングランド高齢者コホート研究贰尝厂础のデータを基に、闭経の年齢と认知机能との関连を调査しました。男性4,286人、女性4,726人を対象として、性别と闭経の年齢区分によって2年间の认知机能の変化に违いがあるかを検証しました。解析においては、うつ症状や他の认知症のリスク要因の影响を调整しました。解析の结果、闭経が50歳以上であった女性と比べ、闭経が40歳未満であった女性は2年间で认知机能がより低下していました。男性は闭経が50歳以上であった女性よりも、うつ症状が軽い一方で2年后の认知机能はより低下していました。本研究は、女性における认知症のリスク要因として、闭経による女性ホルモン减少や欠乏の影响を示唆する贵重な报告です。今后は、有効な対応策を确立するために、女性ホルモンが认知机能の老化にどのように影响するのかが解明される必要があります。
本研究結果は、2025年4月15日(火)午後8時(日本時間)に認知症とアルツハイマー病に関する専門誌、Alzheimer's & Dementia: The Journal of the Alzheimer's Associationにオンライン掲載されました。

図1 . 性別と閉経の年齢区分別にみた、認知機能の検査時の年齢と指標の推移
【用语解説】
注1. 閉経:月経が完全に停止した状態。加齢により卵巣からの女性ホルモンの分泌が停止することで起こる。1年以上月経がない場合に「閉経」と判断される。
注2. うつ症状:気分が落ち込み、活動に対する興味や喜びが減少したりする症状。しばしば食欲や睡眠の障害などを伴う。
【论文情报】
タイトル:Associations between age at menopause, depressive symptoms, and cognitive function
著者:中西三春*、山崎修道、Daniel Stanyon、宮下光弘、中島民恵子、宮本有紀、小川朝生、安藤俊太郎、西田淳志
*責任著者:东北大学大学院 医学系研究科 精神看護学分野 准教授 中西 三春
掲載誌:Alzheimer's & Dementia
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科精神看护学分野
准教授 中西三春(なかにし みはる)
TEL: 022-717-8179
Email: nakanishi-mh*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
TEL: 022-717-8032
Email: press.med*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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