东北大学のこれから、东北地域から日本、世界へと飞跃するビジョンを第22代総长の大野英男が语るインタビューシリーズ第2回。
闻き手は、本学経営协议会委员であり日本経済新闻社参与の长田公平氏です。
第22代东北大学総长 大野英男
闻き手|日本経済新闻社参与
长田公平(东北大学経営协议会委员)
今回は国际化、世界に开かれた大学と言うテーマで话を伺います。现状から见ると、一朝一夕には难しい。
东北大学には建学当时から今に至るまで、『研究第一』『実学尊重』と并んで『门戸开放』の伝统、理念があります。日本の大学として初めて女子学生の入学を认めたのは东北大学です。1913年のことです。当时の大学は旧制高校の卒业生しか受け入れなかった。それを専门学校や旧高等师范学校の卒业生にも初めて门戸を开きました。前身の仙台医学専门学校に鲁迅が留学していたこともよく知られています。
门戸开放、そしてダイバーシティの力を信じるのが我々の伝统です。
その延长线上に国际化、世界に开かれた大学の発想がある。
そうです。日本を代表する研究大学として国际的な活跃は必须です。世界を舞台に「研究?教育?経営」の叁つを担う多様で多彩な才能を惹きつける魅力溢れる大学とならなければなりません。
日本の代表选手としての研究大学を考えると、必然的に世界に开かれた大学、国际化が进展した大学と言う近未来像が、浮かび上がってきます。
前回のお话しの中で、若手の研究者をどんどん世界に送り出していきたい、とありましたね。
研究者はもちろんのこと、学生も积极的に海外へ送り出していきたい。东北大学に入った瞬间からグローバルとはこういうものだなと体感できる、海外との対话と交流が日常になるような环境を作っていきたい。
そうでないと、世界に伍していける人材は育たない。
そうです。才能が开花するには刺激が大切です。学生、あるいは、若い研究者のころから、グローバルな环境を体験してもらいたい。若い人たちが世界とは、先端的な研究とは、こういうものだと実感できる环境が必要ですね。
海外から优秀な研究者を引っ张ってくることも考えないと。
すでに着手し优秀な方に着任いただいています。世界の研究者を见渡してさらに进めていかなければと思っています。并大抵ではないことは良く分かっています。
引っ张ってくると言っても、谁と研究ができるのか、あの人のところだったら行ってみたいといった中核となる人がいないと优秀な研究者は集まらない。世界をリードする研究チームを作っていくためには、核となる人材が重要です。
そういう研究者を世界から集められますか。
东北大学には世界的に强みを発挥している研究分野がすでにいくつもあります。そのような、戦略的领域で世界トップレベルの大学と手を组む。卓越した研究者の长期派遣や招聘を考えています。例えば、シカゴ大学(イリノイ州シカゴ)、パデュー大学(インディアナ州ウェストラファイエット)、ワシントン大学(ワシントン州シアトル)、鲍颁尝(ユニバーシティカレッジロンドン)などから开始し、顺次拡大していく计画です。
研究者の外国人比率でも高い目标を掲げていますね。
具体的な数字は后日お示ししたいと思いますが、高い比率を考えています。外国人に限らず、そもそも、翱贰颁顿加盟国の中でも日本はダイバーシティに関して非常に课题を抱えています。ワールドクラスの研究大学としては、世界水準のダイバーシティが当然です。
幅広い人材を海外から
経営という视点からみても、国际的な视野が求められますね。
経営スタッフも、幅広い人材を海外からリクルートしてきたい。欧米の大学あるいは海外公司と提携しようとした时、现状では大きな交渉や契约をとりまとめることができる人材が少ない。国际的な产学连携などを考えると、国际弁护士も必要です。资金の调达?运用といった分野でも専门家が欠かせない。経営スタッフも最终的には5人に1人ぐらいは海外の人材になるのが自然です。
国际戦略を急ピッチで进めるには、司令塔が必要ですね。
トップマネジメントに加え、世界の有识者によるアドバイザリー体制の构筑が欠かせないと考えています。
现在すでに多くの海外有识者にアドバイスをいただいています。リサーチ?ストラテジー?ボート5人、ユニバーシティー?アドバイザー5人、多様な専门知识アドバイザー4人です。
すべての学内规程や惯行、サービスなどをグローバルな目线で见直さなければならない。
その通りです。例を挙げると海外から招聘するには、在留資格認定、渡航手配、行政手続、住居探し、ご家族も含めた生活環境の整備などのワン?ストップ?サービスが求められます。最近、新たに「国際サポートセンター」を設置したところ、利用者から非常に高い評価を受けています。長い目でみると、学内公用語は日本語と英語とし、管理職の登用時には、TOEIC 800点を求めるなど、真のグローバルキャンパスへ変貌していかないと。
计画実行にはコストがかかる。大学债発行など自己资金に加えて、国际卓越研究大学の指定を受け1校当たり年间600亿円とも言われている资金を得ることが大前提になりますね。
そうです。世界が大変なスピードで変化しています。大学が深めた学术?知识、育てた高度な人材を社会に届ける。大学自身が知识経営体として、新たな社会の在り方を発信し、変革を先导する。社会の期待に応えるにはスピードが重要です。学生?教员?职员のポテンシャルを最大限に引き出し、私たち自身も大きく変わりながら、社会的にインパクトの大きい価値を生み出していく。スピード感を持って推进していく必要があります。
国际卓越研究大学の认定は、东北大学のグローバル化の最后のチャンスかも知れませんね。
この机会に大学全体をグローバルな基準に合致させる。それによって、大学全体や地域の受けるメリットは大きい。冒头に「一朝一夕には难しい」と指摘されましたが、不退転の决意で、実行あるのみです。
次回は、成长する大学について伺います。
ビジネス情报番组「贤者の选択」と番组タイアップ记事である日経ビジネスで本学の取り组みが様々な角度から绍介されました。